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意識を向ければ見方が変わる

シャーロックホームズの冒険(コナン・ドイル作)で
ホームズがワトソンに

【下宿の玄関から自分達の部屋までの階段の数】を尋ねた際、
ワトソンの『知らない』との答えに、

『自分は眼と心で見ているから、17段だと知っている』

と語る場面があります。

これは、ホームズの優れた観察力を示すものとして
描かれているようですが、
本当にそうなのでしょうか?

かりにその17段の内、
1段だけ高さが微妙に違うものがあったとしても
ホームズは気づいたのでしょうか?

私は必ず気づいたとは思いません。

それは、
ホームズが階段の高さの微妙な違いを
必要な情報だと意識していたとは思っていないからです。
(ホームズ本人が意識している自覚があるかどうかは分かりませんが...)

つまり、
ホームズは
【玄関から部屋までの階段の数】を
必要な情報だと考え、
ワトソンはそうは思わなかった。

それは、ホームズの観察力の高さもさることながら、
情報の拾い方がワトソンとは違ったという方が、
より真実に近いのではないかと思います。

見た映像をそのまま鮮明に記憶する能力を
「直観像」(幼い子供に多く見られる能力です)といいますが、

ホームズが「直観像」の持ち主だったとしても、
情報を整理しなければ、
すぐに【17段】だとは分からなかったはずです。

逆にワトソンでも
階段の数を必要な情報だと意識していたら、
【17段】だと分かったはずです。

この話は、その人の意識一つで
知覚から引き出す情報が変わるという
人の特性をよく表しているように思えます。

(見方を変えれば世界が変わる)



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